技術進歩やインターネットメディアの隆盛によって、日々変化している映像やアニメーション、3DCGの世界。近年はその制作も身近なものとなり、クリエイターが活躍するフィールドも多様化しています。

ここ札幌における映像シーンの現在を知るべく、企業とクリエイターにスポットを当てたオンラインイベントを開催します。第一部では、昨年札幌に新設されたアニメーション制作スタジオを紹介すると共に、その設立の背景に迫ります。第二部では、現在活躍している映像作家やCGクリエイターをゲストに、札幌の次世代クリエイターたちとその作品を囲んでのクロストークを開催。イベント中、学生や若手クリエイターたちの映像作品展「ローカル・ビデオグラファーズ・ショーケース」も並行して開催します。

Sapporo Creative Communityとは
札幌圏域でデジタル技術やテクノロジーを活用した芸術表現に取り組むクリエイターや学生を対象としたコミュニティ。共に学んだり、表現を披露する機会が失われがちな現状でも、その時々で可能な術を探りながら、作り手同士の繋がりを生み、創造性を高め合う場を目指します。
札幌市はユネスコメディアアーツ創造都市として創造人材の育成に取り組んでいます。

概要

• 日　　時：8月28日（土）12:00〜19:00 ※時間内の入退場自由
• 開催形式：オンライン（spatial.chat）
• 参加対象：札幌圏域の中学校・高校・専門学校・大学に通い、映像関係に興味がある学生
  　　　　　映像をはじめ、テクノロジーを活用した創作活動を行なっているクリエイター
• 参加方法：本ページから事前申込/参加無料/定員30名
• 主　　催：札幌市
• 運　　営：Sapporo Creative Community事務局

タイムテーブル

第一部 いま札幌がアツい！CGアニメーション&映像産業トレンドキャッチアップセミナー

株式会社サブリメイション
2011年に『Production I.G』のCGチームらによって発足したアニメCGスタジオ。 3DCGを使ったセルアニメーションを得意とし、映画、TVシリーズのアニメを主に制作。 今まで携わってきたアニメ作品は、『ラブライブ！シリーズ』『ドラゴンズドグマ』など多数。 2018年にアニメ制作会社『サンライズ』と資本業務提携、2019年には『Netflix』と包括的業務提携を締結し、アニメCG業界を牽引する存在へと成長。 次回の放映作品の制作に向けて、現在も複数のプロジェクトを進行中。

株式会社ウタリカ
サンジゲン、サブリメイション、.Tooが2020年12月に合同で設立。 サンジゲン(スタジオ全国８箇所)とサブリメイション(スタジオ全国３箇所) の12箇所目のスタジオという位置づけとして、札幌で日本のアニメに特化した表現を目指す。 両社の作品を軸に、統一された管理システムを導入し、生産力を増強すると同時に、産学連携として吉田学園情報ビジネス専門学校に学内スタジオを設置、北海道のクリエイター育成にも注力。 更には.Tooと共同で、バーチャルキャラクターの開発も積極的に挑戦予定。

登壇者

須貝 真也／株式会社ウタリカ 代表取締役, 株式会社サブリメイション 代表取締役

『龍が如く』『聖剣伝説4』『ブルードラゴン』で CGアニメーターとして経験を積み、プロダクションI.Gに移籍後、 『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』『東のエデン』『精霊の守り人』 『テイルズオブヴェスペリア』『図書館戦争』等、数多くの作品に携わる。
2011年、株式会社サブリメイションを設立。 『PSYCHO-PASS サイコパス SS』『魔法使いの嫁』『神撃のバハムート GENESIS』 等にCGI監督として参加。
2018年には初監督作品になるオリジナル短編CGアニメ『Walking Meat』を制作。
2020年、Netflixオリジナルアニメシリーズ『ドラゴンズドグマ』の監督を務め、 現在は新作アニメーションを制作中。

黒崎 豪／株式会社サブリメイション 取締役

大学在学中、講演会の特別講師として訪れた『Production I.G』のCGディレクターに嘆願し、学生ながらにして働き始める。
卒業後、2012年株式会社サブリメイションに入社。『ガッチャマン クラウズ』『神撃のバハムート GENESIS』など多数のテレビアニメ作品に携わる。
『ラブライブ！2期』でのCGアニメーションの腕を買われ、2015年より『ラブライブ!サンシャイン!!』CGIディレクターに従事。以降シリーズにおけるＰＶ、テレビアニメーションのCGディレクションを中心に手掛ける。
2018年に株式会社サブリメイション取締役に就任。現在、同社初のテレビシリーズであり自身初の監督作品、オリジナルアニメ『シキザクラ』を鋭意制作中。

モデレーター（第一部・第二部共通）

服部 亮太／クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 ローカルチーム マネージャー

1979年江別市生まれ。大学卒業後、北海道のスーパー、東京のレコード会社の勤務を経て2009年「札幌の今を伝える」をミッションに「Sapporo6h」を立ち上げ、まちの情報をリアルタイムに紹介するSNSやインターネット生中継で人気を博す。2014年クリプトン・フューチャー・メディア入社。2016年に発足した北海道の案件を担うローカルチームのマネージャーとして、北海道を応援するローカルプロジェクト「Domingo（ドミンゴ）」の運営やメディアの編集長を務め、またクリエイティブな発想や技術が集まるフェスティバル「NoMaps（ノーマップス）」事務局としての企画・運営など、地域に関する事業を中心に幅広く手掛ける。

第二部 クリエイターズ夏まつり〜映像作家座談会〜

アニメーションやCGをはじめとした映像制作を続けているクリエイターたちが集い、お互いの制作や活動について語り合います。同日開催の「ローカル・ビデオグラファーズ・ショーケース」出展作家による作品紹介も予定。 クリエイターたちがどのような経歴を辿り、現在どのように創作と向き合っているのか。さまざまな作り手のあり方を知ると共に、新たな仲間と出会いましょう。

登壇者

さとう ゆか／アニメーション作家

1992年北海道札幌市生まれ。北海道教育大学大学院修了。主に紙と版を使ったアニメーションや、色々な素材のコマ撮りアニメーションを制作している。Holland Animation Film Festival、新千歳空港国際アニメーション映画祭、他国内外の映画祭で作品上映。
上映団体「EZOFILM」代表として、各地で個人作家の上映や交流活動も行う。
現在は、秋田公立美術大学にて助手として勤務する傍らアニメーション制作を行なっている。

笠原 明枝／クリプトン・フューチャー・メディア株式会社, 映像作家

北海道札幌市出身。北海道教育大学大学院研究科修了。在学中は美術分野における個人映画、実験映像について学ぶ。作品は「日常」を元に感じたことをテーマに、実写映像、アニメーション作品を制作している。
また個人で制作した作品の発表として、上映会にも興味があり多数上映会を開催した。現在はクリプトンに勤務し、3DCGを軸にライブ制作・開発などに従事している。他、個人としての映像制作や企画上映会、展覧会なども開催している。

さのかずや／株式会社トーチ代表

1991年生まれ、北海道遠軽町出身。広告代理店や新規事業開発の会社、フリーランスを経て、北海道札幌市にて株式会社トーチを設立。様々なメディアやコミュニティ、新しい技術を絡めた事業開発・ブランド開発を行っている。NoMaps実行委員。音楽イベントの企画やVJとしても活動を行う。

ローカル・ビデオグラファーズ・ショーケース

札幌圏域を拠点とする若手クリエイターや、大学・専門学校等で映像表現を学ぶ学生による映像作品の展示会を開催します。次世代の作家たちのクリエイションにご注目ください。 展示会はイベント開催中（12:00〜19:00）常時ご覧いただけるほか、16:00〜17:00に実施の「第二部 クリエイターズ夏まつり〜映像作家座談会〜」では出展作家による作品紹介も予定しています。

出展作家

tovgo

国内外、ジャンルを問わず音楽アーティストのCD JacketやArtworkを手がける。立体表現(chrome type)や、コラージュを得意としていて映像作品や3DCGにもそれらの要素を組み込み、独自のスタイルを日々試行錯誤中。
Instagram Twitter

成澤 明日香

学校で授業を受けていく中でアニメーションの楽しさ・面白さに気付き、将来は誰が見ても「良かった」と言って貰えるような印象に残るシーンを作れるアニメーターになりたく、好きな作品だけで無く様々な映像作品を見て日々研究・勉強をしています。

峯山 拓己

現在は、動きで感情やかわいさ、かっこよさを表現できる3DCGアニメーターを目指し、ポーズやキャラクター性を意識したアニメーション制作を行っています。 将来は、女の子のアクションシーンの制作に携わりたいと思っています。

本田 正宗

グラフィックデザイナーを目指して猛勉強中です。デザインの他に実写映像の制作や、ゲーム制作などを行っています。本来自分は映像がメインではありませんが、今回のイベントを通して映像に対する理解を深めていきたいと思っています。

成田 琉夢

大学生です。主に実写映像を制作しており、最近は今年秋公開のドキュメンタリー映画の制作に関わっています。今回のイベントを通して様々なことをインプット出来ればと思います。

申込み・参加に関する案内

申込み詳細

• 本ページ右上の「このイベントに申し込む」よりお申込みください。
  
• 定　員：30名（先着順・参加無料）
  
• 参加対象：札幌圏域の中学校・高校・専門学校・大学に通い、映像関係に興味がある学生
  　　　　　映像をはじめ、テクノロジーを活用した創作活動を行なっているクリエイター
• 申込締切：2021年8月25日（水）18:00
  
• 申込みフォームには必ず連絡のつくメールアドレスをご記入ください 　
• 申込みフォームにご記入いただいた個人情報は、本イベントの開催案内および今後のSapporo Creative Communityに関するご案内のみに利用します。
• また、個人が特定できる情報を取り除いたうえで、今回のイベントや、今後のイベントの企画に利用します。ご協力をよろしくお願いします。
• 参加者の創造性を支援し、友好的で安全かつ快適な場となるよう、ベルリン行動規範 をSapporo Creative Communityの規範とします。お申込みの際はご確認をお願いします。

当日のご参加に関して

• SpatialChatを利用したオンライン開催です。参加URLとパスワードは前日までにメールでご連絡します。他者への共有は禁止とします。
• 本イベントは参加者も交えたコミュニケーションの場です。ぜひカメラ・マイクを使用してご接続ください。
• イベント内の録音・録画・撮影や、画面をスクリーンショット等でキャプチャする行為は禁止とします。
• イベント運営を妨げる行為や、他者への中傷やマナー違反等の不適切な行為を確認した場合、運営の判断により強制退室となります。また、今後のイベント等への参加を禁じる場合があります。
• イベントの模様をまとめたレポートを後日札幌市WEBサイトに掲載します。また、記録写真や映像は、札幌市及び札幌市が指定する第3者が非営利の広報目的で利用する場合があります。

問い合わせ先

Sapporo Creative Community事務局（クリプトン・フューチャー・メディア株式会社内）
e-mail: local@crypton.co.jp